USAタイムアタック
イベント

━━━Pro Championship

  • ウェストコースト バットンウイローレース場で行われたフィナル決勝戦。年2回のプロチャンピオンシリーズとして人気を誇るタイムアタックイベントで、イーストコーストはジョージア州アトランタでformura Drift戦との同時開催も行っている。今回はカリフォルニア州でのSupar Lapシリーズ ファイナル戦との同時開催イベントとして観戦できる機会に恵まれたので、その内容をお届けしよう。

ig_gtaxslb_2014.jpgGlobal Time Attack(GTA)

━━━全12クラス

  • UnlimitedプロクラスからLimited, Street, Enthusiastの4カテゴリーに別れ、それぞれAWD, RWD, FFのクラス設定がされている。ここUSAではAWD車両の参加台数も多く、Evo, STI, GTR35系が目立っていた。シリーズ戦年6回のイベントが毎年行われていてるのだが、今年はForge Motorsportチームがイギリスから参戦するも残念ながら早期コースアウトにてタイムを残せなかった。遠くイーストコーストから何日もドライブして参戦する強者も多くその熱意に驚かせさせる。有名なコロラドピークスパイク参戦車両もあり、その独特な車両仕上げがどこまでここButtonwillowの荒れたコースでタイムを出すかが見物でもあった。
  • 早くも新型GS系レクサスに大型タービンを搭載しストロークキットを組見込んだ車両もありアフターパーツ開発のテストも兼ねていた。アメリカに於けるトレンドに敏感なチューイングショップの存在が頼もしく思えた。
  • 以下続く

*Buttonwillow Race way: http://buttonwillowraceway.com/
*Global Time Attack : http://www.globaltimeattack.com/

logo.pngGrobal Time Attack/
Super Lap FInal 2013

ファイナル戦で見せたチャレンジャーの意地

難易度の高いスリリングなトラック


AWDクラスは4台のエボ、3台のスバル系、2台のGTRが参加していた。このクラスではEvasive MotorsportのEVO9が1:49.102で今回のクラストップだったのだが、足回りにteinのサスを装着しサポートとして現地の日本人メカがセッテイングを担っていた。

日本人メカニックのサポートは信頼が高く大忙しだったようだ。どの車両もUnlimitedに比べレギュレーションがタイトだが、タイムラップはUnlimitedクラスより断然上回っていたのが興味深い。ここの様な砂埃で路面ミューが悪いサーキット等はUnlimitedのクラスでは反ってパワースライドを起こしてしまい早さに結びつかない様だ。

Unlimited ClassではVマウント化されたEVOはインタークーラーも水冷式で、夏場等の高温時には空冷式インタークーラーに比べ冷却効果は高いという。ただしエンデューロ等の周回数の多いレースには不向きとの事。さらにリヤにラジエターを設置したEVOでヒルクライム パイクスピーク参戦車両もあり日本ではなかなかお目にかかれない車両仕様が参考になった。

16-9_GTA_SLB_cw13_track.jpg

東西両コースを繋だ全長5kmのコース

ここButoonwillow レースウェイはかつてターザン山田選手がCusco /東名インプ車両でのUSタイムアタック参戦や、谷口信輝選手がHKS230Evoでコースレコードを叩き出した事で聞いた事がある方も多いのではないだろうか? ロサンゼルスからフリーウェィ5号で北へ向かうと約3時間位のドライブ、203km程離れた場所に位置している。

このコースは東西両コースの組み合わせだけでなく、12通りのコースレイアウトも組む事ができるのが他にないユニークなレース場でもある。タイムアタックイベントとしてこのサーキット場を制すると全米最速と同等の称号が与えられる程シビアなドライビングテクニックを要求されるのだ。コースの周辺はほぼフラットな砂地の為壁や障害物が無いので安全であるがコースアウトをすると砂嵐の洗礼を受ける事になるばかりか、コースが砂埃で滑り易くなる等悪影響を及ぼすのだがそこはどっこいアメリカ人、そんな状況も気にせずコーナーを攻めていたのが印象に残った。
ユニークなポイントとしてドライバーに賞金が授与されるだけでなく、チームコントラクターにも年間参戦によるポイントを設け、最多出場チームにも賞金が用意されている。各種スポーンサーからは製品購入時に特別割り引きを受けられるようポイント設定がされているなど、プロモーションとの連動に工夫がされていて参加者のモチベーションをあげる事に成功している
順位やタイムを下記の表に纏めてみた。


website_header3.jpgWTAC ワールド タイム アタック チャレンジ 2013 パート1/3

新チャンピオン誕生

絶対王者Nemoから地道な努力で勝ち取った勝利にチームの志が見えた。

今年のワールドタイムアタック新チャンピオンにTeam Tiltonが勝利を手にすると予想した人がどれだけいたのだろうか?予想外の大展開に誰もがNemoを破った快挙に驚きの声を挙げたのも、今となっては懐かしい出来事となるのだがTeam Tiltonが過去6年に渡りオーストラリに於けるタイムアタックに掛ける熱い思いが身を結んだ瞬間だった。

2013年4月の筑波ハイパーミィーティングに参戦しタイムレコード更新はならずも、得れたデーターは無駄になってはいないはず。それだけではなく筑波TS2000での最チャレンジも検討しているとの事。日本ではボルテックス社とフルエアロの見直しを依頼し風洞実験までこなし、既存の日本チューニングしショップの意識レベルに大きな影響を与えていると言っても過言ではない話しなのだ。車両的にはレーシングカーのテクノロジーを随所に盛り込んだ仕上げと一言で言えるのかも知れない。


このイベントで頂点を目指す上でこれだけ車両レベルと共にタイムが更新されNemoを上回る実力を1年や2年の短期間に達成した事ではないのは周知だが、2010年からたった4年で5秒もトップタイムが更新されている事実はそれだけタイムアタック車両に伸びしろがあったというとになる。しかし2013年にTeam Nemoが叩き出したタイムを上回っただけでなくレギュレーション上では今期はさらに軽量化も進められる幅がり、絶対王者の座は渡さないよう既に改良が進行しているとの事。

今後NemoとTiltonの両チーム以上の実力を持った車両が表れるのだろうか?1台にかかる費用も膨大になってくるだけに一般チームには勝ち目がなくなり、しっかりとスポンサーを獲得できるチームとドライバーの出現が待ち望まれると思っている。

昨年の暮からドライバーのGarth Walden は新たにレーシングチームを運営し始めオーストラリアで始まるポルシェカップGT3や既にシェークダウンを終えたRadical Eシーリーズ(電気自動車)に参戦する計画だ。
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WTAC ワールド タイム アタック チャレンジ 2013 パート2/3

イベント後に車両を売りに出したMCAチーム2位と番狂わせのNemo3位

今季Nemoの不調で2位に繰り上げ感のあったMCAサスペンションチームだが、車両に関してのコストパフォーマンスは上位3車中一番優れていたのだ。

ハンマーヘッドのニックネーム親しまれているが、2010年のWTACトップ10から2012年には3位に入賞、そして今季は2位になるなど確実に進化を遂げてきた。WTACに参戦する前は僅か一回のグリップ走行会、2回のドリフト走行会以後に大きくその方向性を変えたとのこと。ではその大きな進化とは?WTCAスタッフがチームオーナーの息子への直前インタビューを一部引用して説明してみたい。
まずは父と息子がこのMCAサスペンション車両開発にあたって重要視したのはドライバー、パワー/ウェート比重、エアロダイナミックそしてもちろんサスペンション。しかし彼らは他のチームがあまりにも車両開発や細部に渡ってのテクニカルデベロップメントに莫大な時間と費用を使っている事を危惧していたのだが、その事が真の理由かは定かでないが2011年のWTAC参戦以後もまったく車両開発に時間を費やせなかったとの事。いやむしろ大きな改良の必要のない事を彼らは十分に理解していたのだろうと思う。

市販車ベースの室内トリムや熱線入りリヤガラスウインドを残していたり、車重は1200kgあり650馬力のスペックでどうしてモンスター級の他車を引き離す事に成功したか?それは限られた予算の中で既に完成域に達していたエアロとサスペンションは大きな改良を必要とせず、車重の軽減に特化した結果だった。他チームのようにフルカーボンを多用したボディーではなく、取り除ける限りのメタルを軽減していったのが、今季のテーマだったのが驚きだ。

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昨年と比べ外見でもほとんど何も変化は見れなかったのも事実。とは言っても現状抱えていたエンジン耐久性の問題対処の為に想定外の開発時間を取られてしまったとも語っている。もとは500馬力程のエンジンパワーから650馬力までパワーアップに成功していて一番必要だった耐久性も味方につけたのだから、そのエンジニア力は素晴らしいの一言に尽きる。とても彼の家族と数える程のチームスタッフがなし得た結果として信じられないが、参加の中でのチーム力は一番星を付けても過言ではない気がする。

また父親が見つけて来たドライバーEarlとの関係もこのS13開発の大きな助けになったとも言っている。
当時15歳でフォーミラフォードのレースに参戦していたEarlの車両整備を手伝っていた時からの関係で既にEarlのタレントを見抜いていた父親がWTAC参戦を決めた時に真っ先に指名したのが、Earlだったとの事。今後活躍が楽しみなドライバーでもある。

そしてハンマーヘッドの愛称で今期多くの車両装着率が上がったユニークなフロントウイングを開発した、元F1エアロエンジニアのBarry Lock氏の関与も大きな意味が合ったという。昨年3位になった事でこれほどまで多くの車両にこのハマーヘッドスタイルのフロントウイングが取り付けられるとは誰が想像した事だろう。過去のサイバーエボしかり、日本同様いかに入賞車両が他車へ与えるインパクトが大きいか分かる。

残念ながらイベント終了後にチームはこの車両を売却する事を発表しており、新たなチームと記録更新に挑む事になりそうだ。

Photo/Original interview credit: World Time Attack Challenge.com

WTAC ワールド タイム アタック チャレンジ 2013 パート3/3

実力を出し切れないオールスター
日本チーム

今期こそ万全の体制で首位奪回を目指し健闘するも、残念な結果に

今期はご存知の通り日本からは5チームが参戦しプロチームではアンダー鈴木選手が日本勢トップとなるが、入賞ならず来期のリベンジを誓うアンダー鈴木選手の秘めたる思いとは、、、。またターザン山田選手が駆るWTAC初チャレンジNSXは日本が誇るホンダパワーを思う存分発揮できなかった訳とは、、、。そして今期2年目のチャレンジとなる谷口信輝選手が苦戦した訳とは、、、。
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今年こそはと誰もが思ったアンダー鈴木選手に一体何が不足していたのだろか?毎度の事ながら車両修理に終われ、ピット内は終止緊張に包まれているはずなのだがどっこいアンダー鈴木選手は違う。そうマイナスの気持ちをプラスに切り替える事が瞬時にできる彼の技量が、プロを相手にここまでの参戦レベルに登り詰められる理由だ。
















そして誰にもこのタイムアタッックに賭ける熱い情熱は負けていはいない。日々の生活の中で彼ほどひた向きに人生の大半の時間をタイムアタックに賭けてきた事実だけでも絶賛に値する事は周知の事だ。Never give up! 不屈の精神で来期の戦いに期待して。




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Global Time Attack at Road Atlanta Track In USA.

イベントニュース



2013年5月10〜11日

  • アメリカジョージア州アトランタでフォーミュラ
  • ドリフト戦と同時開催されたグローバルタイムアタック プロチャンピオン シリーズ第1戦。1万5千人以上の観客を集めたフォームュラードリフト戦と共にタイムアタックバトルが繰広げられた。

GTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography2.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography46.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography17.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography26.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography23.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography80.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography22.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography34.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography68.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography67.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography44.JPGGTA Road Atlanta 2013 Amanda Gift SNAPS Photography50.JPGPhoto: Amanda Gift

ユニークな仕様の参戦車両も多く見受けられたプロシリーズは年々参戦車両も充実してきているようだ。
また日本のタイムアタックとのルールの違いはUnlimited Classではレーシングスリック タイヤの使用可能。タイヤの規定もかなり細かくクラス別に分類されていて車検も公式戦同様で、車両安全面でのレギュレーションはNASAに基づく厳密なルールの元適用されている。

しかしレーシングスーツどころか、半袖、素手でのドラーバー等もビデオで見受けられる等改善課題があるように思える。

また年2回のチャンピオンシップ戦以外にも年内はGTA3シーリズ戦が予定されているので、追って掲載を予定している。

GTA Road Atlanta 2013 Antonio Alvendia Motor Mavens37.JPGGTA Road Atlanta 2013 Antonio Alvendia Motor Mavens30.JPGGTA Road Atlanta 2013 Antonio Alvendia Motor Mavens597.JPGGTA Road Atlanta 2013 Antonio Alvendia Motor Mavens170.JPGphoto: Antonio Alvendia

Road Atlanta
Road Atlanta Track

アメリカ中南部で全長4,088Km,12のコーナーからり1970年代からオープンしているFIAスタンダードの歴史あるサーキット。アメリカン・ル・マン・シリーズ, アメリカン グランダム, スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ(SCCA)の全米および地方アマチュア・スポーツカー・レース、近年ではフォーミュラー ドリフト等が開催されている。

高速の上り坂の右折ターンから始まり、丘を登りきって緩やかに左折下りと上りが交互に現れる「エッセ」に入ろ。下りの短いストレートの後、高速の90度のバンク「ターン6」を通過し、そして即座にハードブレーキングでコースの中では最もスローかつタイトなコーナーである「ターン7」を抜ける。ここを過ぎると、いわゆるバックストレッチになるため全速力で右に左に走り、丘を登り切った後すぐに下りに入り、その後160KM出せる高速の下り坂から緩やかな右カーブのターン12を抜けピットストレートに入る設定は、ジェットコースターに乗っているような何カ所もの高低差のある北米のサーキットでも随一のスリルに満ちたサーキットとなっている。

GTA Road Atlanta 2013 Kyle Lewis BroPhoto04.JPGGTA Road Atlanta 2013 Kyle Lewis BroPhoto33.JPGGTA Road Atlanta 2013 Kyle Lewis BroPhoto94.JPGGTA Road Atlanta 2013 Kyle Lewis BroPhoto03.JPGPhoto: Kyle Lewis

12 turnsTime Attack Track Record: 1:23.628 GTA 2012 | 2006 GST Subaru Impreza L | Jeff Westphal

参考最速コースレコード:1:06.242 (Stéphane Sarrazin, Peugeot Sport, 2008, LMP1)


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新チャンピオン誕生と
オーストラリア勢上位独占

DSC03090F.jpgPro Class Winner Winner(中央) – Nemo Racing – Owner Driver; Chris Eaton , Runner Up(向かって左) – Tilton Interiors – Garth Walden , 3rd(向かって右) – MCA Suspension – Earl Bamber

三連覇を目指したターザン山田選手を始め、昨年度三位の木下みつる選手、クラブマンレーサー トップのアンダー鈴木選手と続き、初参加の谷口信輝選手と服部選手の参加となった今年の日本チームは残念ながら多くの課題を残す結果となってしまった。上位1〜3位まで地元オーストラリアチームが独占しアンダー鈴木選手が最終セッション直前まで3位を維持健闘するが、終了間際のセッションで惜しくも3位の座を譲る結果となる。しかしアンダー鈴木選手は日本チーム最速4位と他の日本プロ選手を押さえて大健闘。結果的にこの悔しさが来年の闘志となり、表彰台を目指し再びチャレンジしてくれる事を多くのファンが望んでいるはず。



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また大会の話題になっていた新生サイバーエボチームが予想以上にセッティングに問題を抱え、練習走行が全くできないまま最終日を迎えてしまい、足回りのセッティング走行中にリヤエンジンブロックのオイルシールからオイル漏れが発生。そしてトランスミッションも不調で正規タイム計測が1周もされずに終了となる等ターザン山田選手も今回の結果には無念の感を抱いたに違いない。これまで大会2連覇をなし得た奇跡の逆転を最後まで期待していたのだが、残念ながら今年は新生チーム運営の難しさが課題になったようだ。しかし大会終了後すぐに今年の問題をクリアにして再チャレンジを誓っていたのは頼もしい限りで、表彰式ではターザン山田選手が多くのファンからの絶大なる熱い再チャレンジコールの呼びかけに答える笑顔が印象に残った。

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かたやもう1台の日本チームAWDで参戦のATTKD GTR35で挑んだ木下みつる選手はストリート仕様にこだわった分、自らの予想通り車重の重さにタイムが伸びずあくまでデーター収集の場としてセッティングを煮詰めていたようだ。今後どこまで筑波2000ラジアル最速車の称号に値するチューニング進化を見せてくれるか楽しみな1台でもある。

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今年で三年目を向かえるこの南半球最大のタイムアタックイベントはアメリカやイギリスからの参戦車両も含めトツプ争いので大混戦が予想されたのだが、今年は1台の驚異的な車にオーストラリア地元勢も含め全車完全ノックアウトとなってしまう。その名もNemo Racing(ネモ レーシング)。この大会での全ての話題がNemo一色となった訳ではないが、この車両の実力は凄すぎた。(スペック明細は近日中にお届けする予定。)
大会が終わり各フォーラムでこの優勝車に関し様々な意見が寄せられているのだが、その一つの理由としてはこれまでの枠を遥かに超えた車両コンセプトと仕上がりの素晴らしさにに誰もが驚きの声を上げている要因がある。

DSC02706.JPGNemo bピラー無し 片側1ドアーDSC02575.JPG巨大カーナード
DSC02579.JPGドグミッション+パドルシフト
当然車両レギュレーションに合致し何ら問題なく、あくまで市販車ベースのチューニングカーなのだが
これまで2連覇をなしたサイバーエボの世界記録を3秒以上も引き離した実力(2.2L 約1000馬力、車重950kg)と言えば分かっていただけるだろうか?


このNemo(ネモ)はなんともかわいらしいチーム名だが、まさに究極のタイムアタック車両の出現と言える。正直現時点で来年日本チームはNemo(ネモ)と勝負できる車両参戦ができるのかまったく想像すらできないのが現状である。

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今年のイベントではオーストラリア勢が悲願のトップに立っただけでなく、上位を地元チームで独占できたのは彼らの絶え間ない努力の結果で今や日本チューニングカーレベル以上の進化を得ていると言っても過言ではないと思える程の快挙であった。あとは日本のどのチームがどこまでリベンジできるかが楽しみになったのは言うまでもないだろう。

*WTACーー>World TIme Attack Challengeの略。2010年にオーストラリアのスーパーラップから大々的な世界規模のタイムアタックイベントへとなる。
イベント主催者のHi Octane Ian氏が筑波2000でのスーパーラップ参加での経験を元に開催に至る。今や日本以外ではイギリス、隣国ニュージーランドからの参戦車両も増え、年々レベルが上がっている。

















arl38349.jpgNew Champion: Nemo

arl38021.jpg2nd: Tilton





















img_7926.jpg3rd.: MCAarl37682.jpgarl37682.jpg4th: Scorch
arl37656.jpg5th: Top Fuelarl38055.jpg6th: RE Amamiya

arl38357.jpgarl38357.jpg7th: Hi OctainWTACchallenger-pulse.pngWTACchallenger-pulse.png8th: Pulse Racing
WTACchallenger-notaras.pngWTACchallenger-notaras.png9th: Notarasarl38049.jpgarl38049.jpg10th: Team NZ










Pro Class 総合結果

順位 Best lap チーム名
ドライバー
車種 
1 1:25.0200 Nemo Racing (AUS)
W. Luff
Mitsubishi Evo 9
2 1:27.1820 Tilton Interiors (AUS) G. Walden Mitsubishi Evo 9
3 1:27.8080 MCA Suspension (AUS)
E. Bamber
Nissan S13
4 1:28.3290 Scorch Racing (JAP) アンダー鈴木 Nissan S15
5 1:29.0520 Team Top Fuel
Voltex (JAP)
谷口信輝 Honda S2000
6 1:29.8020 RE Amemiya (JAP) 谷口信輝 Mazda RX7
7 1:30.7732 Advan
Hi Octane Racing (AUS)
M. Berry Nissan R34 GTR
8 1:30.8640 Pulse Racing (AUS) S. Glenney
Mitsubishi Evo 9
9 1:32.4470 Notaras Motorsport (AUS)
R. Bates
Mitsubishi Evo 9
10 1:33.4118 Team RevolutioNZ (NZ) J. Winslow Mitsubishi Evo 9
11 1:34.7810 Just Jap
ATTKD Select (AUS)
木下みつる Nissan R35 GTR
12 1:35.4540 Redbrick Racing (UK) G. Lloyd Mitsubishi Evo 9
13 1:35.5750 PanSpeed (JAP) 服部 Mazda RX8
14 1:48.7820 Xspec Motorsport (UK) A. Thompson Subaru WRX
15 NOT RUN Cyber Evo (JAP) 山田英二 Mitsubishi Evo 9
16 NOT RUN Prep’d Motorsport (AUS) W. Luff Lotus Exige GT3


今年は最終ストレート前のコースレーイアストが変更になりFR車両はオーバーステアー傾向がより多く出ていたようで、高速コーナーとタイトコーナーを持つコースレイアウトに於けるAWDベース車両の強さが出た結果になったと思われる。今や日本国内スーパーGTレースでの高速サーキットではAWD車は勝てないという定説を覆すような結果が興味深い。

またプロクラス10位内になんと5台ものEVOが入賞していて、改めてオーストラリアでのエボの人気の高さにもうなずける内容だったのではないだろうか。Subaru、GTR車両はクラブマンクラスでは人気があるようなので、今後プロクラスへの参加車両が増えると嬉しいのだか、、、。

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WTAC 2012
ワールド タイム アタック・チャレンジ

今年3年目を迎え、いよいよプロクラスでの優勝予想が早くも加熱!

ついにワールドタイムアタックが8月10日、11日に開催される。今年は生まれ変わったCyber Evoで大会3連覇を狙うターザン山田選手と谷口信輝選手の対決を始め、地元オーストラリアから参戦するTeam NemoのフルカーボンEVOが優勝有力候補の一つとして上げられる。

今年の大会は各チームかなりの意気込みで参戦し優勝を狙っているようだ。ワールドタイムアタックのホームページによるととにかく車両制作への準備が半端ではない。年々海外勢のレベルも高くないり高速コースでの空力対策も見物だ。とにかくに日本チームがいい結果を残せるように皆で応援しよう。

現地での大会ビデオも順次アップする予定なので乞うご期待!

日本チーム

メインイベントであるオープンクラスへの日本チームの参戦はRe雨宮、Scorch Racing, Top Fule, C-West Cyber Eov, Panspeed, Just Japの合計6チームとなる。この中で4WD車両はEvoとGTR35の2台のみである。海外オープンクラスの4WD出場車両数は7台で圧倒的に4WDの参戦が多いのが特徴だが
全クラス別参戦車両1位はEVOで27台となり実に参戦車虜の約3割を閉めてる程でEVOが大人気のようだ。しかしながらEvo X参戦はプロクラスの2台となっている。

Open Class: 17台参加

内訳: EVO/6台, GTR/3台, RX7/1台, RX8/1台, S15/1台, S13/1台,S2000/1台, Falcon/1台, Exige/1台

Pro Class: 50台参加

内訳: EVO/12台, GTR/6台, SUBARU/6台, HONDA/6台, RX7/6台, RX8/1台, S15,14,13その他/7台,
S2000/1台, Lotas/2台, Holden/5台, Porsche/1台, Levi/1台,

Club Sprint Class: 25台参加

内訳: EVO/9台, GTR/5台, SUBARU/6台, HONDA/6台, RX7/6台, RX8/1台, S15,14,13その他/7台,
S2000/1台, Lotas/2台, Holden/5台, Corvette/1台, Supra/1台, C63/1台



シドニー西郊外40KMに位置する外周約3.93KmのGrand Prix Circuitを使用。1990年に建造されFIA カテゴリー2スタンダードの認可をえ得ている。
今回もタイムアタックで使用されるのはGRAND PRIX CIRCUITでこの他にGP North, GP South,最長4.5KmのLong Circuitとの複合レイアウトから成り立っている。メインストリートのコース幅は15mありそれ以外は12mとなっている。

特に第一コーナーは超高速コーナーとして有名で200km以上で突入する事もある。昨年のShiera-Shiera Evoはストレートエンドで驚きの300Kmからの突入をしていたようだ。

Eastern_Creek.jpg


*WTACーー>World TIme Attack Challengeの略。2010年にオーストラリアのスーパーラップから大々的な世界規模のタイムアタックイベントへとなる。
イベント主催者のHi Octane Ian氏が筑波2000でのスーパーラップ参加での経験を元に開催に至る。今や日本以外ではイギリス、隣国ニュージーランドからの参戦車両も増え、年々レベルが上がっている。















Open Class 4WD参戦車両
article_cyber3.pngC-West/Cyber Evo

Just_Jap_2_(2).415.jpgJust_Jap_2_(2).415.jpgJUST JAPericGTR01.409.jpgericGTR01.409.jpgARK DESIGN
Hi_octaiGTR34.jpgHi_octaiGTR34.jpgHi Octane RacingNimo.jpgNimo.jpgNemo racing
Robin_CyberevoUK-28.367.jpgRedbrick Racingarticle_revnz6.pngTeam Revolutionz
Tilton_Interiors_Evo_9_WTA_20110.397.jpgTilton Interiosnotaras.pngTilton Interios


Eastern-Creek-Raceway.jpgCourse Corner
circuit_map_1.pngcircuit_map_1.pngLong Circuitcircuit_map_2.pngcircuit_map_2.pngGrand Prix Circut
circuit_map_3.pngcircuit_map_3.pngGP Northcircuit_map_4.pngcircuit_map_4.pngGP South
7mar1-600x400.jpgNM291302.jpg









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AMS Track Day

イリノイ州ミシガン湖からほど近いプライベートクラブサーキットにて開催される走行会イベント。

Autobahn Country Club

普段は300人の会員から成り立つこのレース場は年間を通じて多彩なイベントが楽しめる。ベースは北コース外周約2.35Km, 9つのコーナー、南コースの外周約3.38Km15つのコーナー、そして両方を合わせた総合コースとして5.73Kmのダイナミックナコースへと楽しめるレイアウトを組む事が可能。

サーキット走行レッスンはもとより、一般市民向け、若者対象のドライビング講習会等をクラブとして運営しており、コミニティーとの連携もしっかり計られている。特に警察パトカーを実際に使用して行われるロー・インフォースメント・ドライビングレッスン(警察式ドライビング講習)は人気が高い。

また敷地内にはクラブメンバーのオプションとして、高級車を保管できる豪華なガレージやコースに隣接した土地を販売し家屋を建てれる事等も話題になった。

*NASAーー>National Auto Sport Associationの略。20年の歴史があるモータースポーツを通してグリップ、ラリー、タイムトライアル様々なイベントを主催しているが、プロレース カテゴリーだけでなくチューニングカーベースでのレース、ドライバーレッスン等にも力を注いでいるプロ/アマチュアレサーの為の競技運営団体。


































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southmap.jpgsouthmap.jpgTrack Dimensions-1.jpgTrack Dimensions-1.jpg
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BIG DAY IS COMMING !!

日時: – 04/21 to 04/22 2012


Buttonwillow Raceway Park USA

ライブ放送予定時間

2012(日本時間)

4月22日(日)

決勝 2012(日本時間)

 4月23日(月)

Legends YL/SP 予選 3:30am~5:55am  
3:30am~5:55am 

Global TIme Attack
Thundercar 予選
Lunch



Second Time Broadcast 9:00am-11:00am 9:00am-11:00pm

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Last Broadcast ------- --------

グローバル・タイム・アタックイベント2012年年開幕戦

2004年から始まった北米版タイムアタックは今やカリフォルを始め他州サーキット場を含め年間6戦を行なうナショナル規模に発展してきた。主催パートナー*NASAとの合同イベントなのでタイムアタック以外のレースも堪能できる。

BUTTONWILLOW RACEWAY PARK
南カリフォルニア・ベーカーズフィールド

ロサンゼルスから約202キロ程北上した砂漠地帯に位置するこのレース場はかつてターザン山田選手や谷口信輝選手がタイムアタックイベントで最速コースレコ−ドを叩き出したことで、日本でも幾度となくこのレース場名を聞いた事があるのでは無いだろうか。

基本的には3つのメインコースからなり、最長約4.8キロの複合コースレイアウトとなる。
コース幅は11mでフロントストレートでは12m幅となりメインストレート最長は1.15キロ。

また最大の特徴としてはゴーカートからオートバイ、ロードレース、テストコース等実に20種類ものコースレイアウトをイベントに合わせて組めることだろう。

またアメリカでは定番のキャンピングカーRVサイトも30台用意され、700台までのパーキングも用意されている。

*NASAーー>National Auto Sport Associationの略。20年の歴史があるモータースポーツを通してグリップ、ラリー、タイムトライアル様々なイベントを主催しているが、プロレース カテゴリーだけでなくチューニングカーベースでのレース、ドライバーレッスン等にも力を注いでいるプロ/アマチュアレサーの為の競技運営団体。http://www.nasaproracing.com/

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AWD参加チーム








グローバル・タイム・アタックイベント2011年終盤戦へ

2004年から始まった北米版タイムアタックは今やカリフォルを始め他州サーキット場を含め年間6戦を行なうナショナル規模に発展してきた。主催パートナー*NASAとの合同イベントなのでタイムアタック以外のレースも堪能できる。

Infineon Raceway
北カリフォルニア・ソノマ群

サンフランシスコから程近いワインの生産で有名なソノマ郡はなだらかな丘陵が続く放牧地帯でもある。
678ヘクタールの広大な敷地内の内約364ヘクタールが年間340日程レース場として運営されている。
約4.06Kmの外周コースは高低差が約48mあり12のターンが組み合わされたレイアウトになっている。

過去43年間のモータースポーツ史と共に歩んできた歴史あるこのレース場にはドラッグレース、ビンテージレースの開催も盛んである。特にNASCAR スプリントカップ、インディー、WTCCも人気のあるイベントとして定着している。

Global Time Attack Sonoma 2011 from Andrew Escarcega on Vimeo.


*NASAーー>National Auto Sport Associationの略。20年の歴史があるモータースポーツを通してグリップ、ラリー、タイムトライアル様々なイベントを主催しているが、プロレース カテゴリーだけでなくチューニングカーベースでのレース、ドライバーレッスン等にも力を注いでいるプロ/アマチュアレサーの為の競技運営団体。http://www.nasaproracing.com/

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4WD参加チーム

ハンコックサーキット・チャレンジ・レポート
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新製品: 軽量削り出しナックル

Brypar社

Brypar GTr32-34 Upright ナックルBrypar GTr32-34 Upright ナックルEvo 7-10/ GTR32-34用
モータースポーツ用ナックル製品開発を行うベンチャー会社として業績を伸ばし近年はブレーキディスクの開発/製造販売も開始し多くの車種へ対応できる体制が整っています。

特にアルミ7071削り出しナックルは現行のラインナップ以外にカスタムオーダーも受け付けており純正に比べ30%-40%の重量削減と大幅な剛性アップに成功しています。

新製品: 強化デュアルクラッチ

Dodoson Motorsport社

Dodson Motorsport 強化クラッチDodson Motorsport 強化クラッチEvo X / GTR35用
国産AWD用からヨーロピアンスポーツ車両の強化デュアルクラッチプレートを開発、製造を担う。AUDY, BMW, NISSAN, LAMBORGHINI, PORSHE, VW用を販売しています。
特にExcedy社との先端テクノロジーを駆使して共同開発さたGTR35/EVO用デュアルクラッチ製品は全世界150のディーラ網で販売され好評を得ています。

新製品: 軽量パイプサブフレーム

GTR FRONT SUBFRAME.jpgGTR FRONT SUBFRAME.jpgGTR35用
純正フロント/リヤサブフレーム、足回りのパイピング化による軽量化は約25kgも可能。剛性面でもハイパワー仕様でドラッグレース/タイムアタック用からの選択ができます。オプションとしてパウダーコート塗装は基本5色以外にも選択ができるカスタム色もあります。